夜9時過ぎていました。投資家夫は心配性で、夜、大人でも買い物に行くことをなかなか承諾してくれませんでしたが、その日はたまたま、出かけるのを許してくれました。

 夜は半額になる総菜があったり、買い物を大型スーパーで楽しんだ後、ビリママは車に乗り込み、大型スーパーの大きな駐車場を出るところでした。大型スーパーは郊外にあるため、周りにはパチンコ屋さんが数軒あるだけで、スーパーを出たら真っ暗でした。

 スーパーの広い駐車場を出て曲がる瞬間、駐車場と道の境に暗闇で光るものと、それを覗き込む子供を見つけました。「子供??」小学生低学年くらいの子供が、スーパーと道の境の木陰に座ってゲームをしていました。

 ビリママ、慌てて、バックしてまた大型スーパーの駐車場に戻りました。車を停め、慌てて子供のもとに駆け寄りました。

 「どうしたの?」とビリママが聞くと、「ママが僕をここに置いていって、今、パチンコ屋さんにいるんだ。」と、ケロッとしています。絶対に危ないでしょう!!悪い人相手だったら、この子、すぐ連れて行かれるんだから!!!

 ビリママは、すぐに110番しました。110番した後、待っている間、その子といろんな話をしました。かわいそうで、不憫でなりませんでしたが、子供って純粋な目でかわいくて、何も考えてなくて、見ず知らずのビリママとずっと話してくれました。住んでいるところ、年は小学生2年生でした。ビリママにも沢山子供がいることを伝えました。学校は楽しいかとか、お母さんは好きか?とか・・。お母さんのことは好きだって言っていました。

 「警察の人を呼んだから、警察の人が来るまで、おばちゃんと一緒にいようね。」と。これを言ったら、お母さんに怒られるからと逃げたらどうしようと思いましたが、「うん。」と頷いて、警察を一緒に待ってくれました。

 警察はすぐにパトカーで来てくれました。そして、すぐ、ビリママに「ありがとうございました。後は、こちらで処理しますから・・・。」と、ビリママには帰るように促されました。

 そこで、警察は、お母さんにすぐ電話していて、警察官同士で「子供が悪さしたから、しつけのために置いたらしい・・。」と言っているのが聞こえました。そしてお母さんはすぐに、その場所に戻ってくるという事でした。

 しつけで子供を置き去りにして、パチンコ屋に行くかな・・・。ビリママは、頭を傾げながら車を発進させました。

 あの子に、幸がありますように・・。ただ、それだけを祈りながら、車を発進させました。あの子の事を思い出すと、今でも涙が出ます。

 ビリママも、夜中に2~3歳なのに、夜の海がすぐそこの波止場に置かれて、母が遊び終わるのを待たされたことが今でも記憶にあります。 あの子の事を思うと、涙が出ますが、自分がされた立場だったら、あまり、あの子のようにピンとこないっていうのが正直な感想ですね。